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こんにちは!あまみやです。

先日、スマートフォンに非通知着信がありました。

非通知からの着信で留守電まではいっていたので、確認してみると「世論調査のためのアンケート」でした。

この記事では、電話をかけてきたSHリサーチと名乗る会社や、調査内容、対処方法についてまとめてみました。


自動音声による世論調査は怪しいのか?

世論調査が目的の電話を受けた経験は何度かありました。

しかし、自動音声による電話は初めてだったので「かなり怪しい」と感じました。

調べてみたところ、2020年3月〜5月まで株式会社日経リサーチによって、自動音声を使った世論調査が実施されていたことがわかりました。

株式会社日経リサーチは1970年設立の会社です。Googleマップに掲載された情報も、会社のホームページに記載された情報と一致します。

また、自動音声での世論調査にあたり、質問項目も掲載されています。


「調査」と「観測」~世論のゆくえ「世論観測」はじめました(5) 自動音声応答(オートコール)調査の回収率(日経リサーチホームページより)


このコラム内の下部に「世論観測レポート(PDF)」があり、質問内容や調査概要などがまとめられています。

このことから自動音声による世論調査そのものは怪しくないと思って良さそうです。



SHリサーチってどんな会社?信用できる?

SHリサーチという会社についての情報は今のところわかっていません。

検索しても会社のホームページも見つかりません。

内閣府のホームページによると世論調査は民間の調査会社に依頼しているとのことですが、会社名は発表されていないようです。

依頼先がわかっているものの例としては

日経新聞で掲載される世論調査→日経リサーチ

NHKの刊行物、テレビで放送される世論調査→中央調査社

があるようですね。

SHリサーチが実際に世論調査をしていないと言い切れるわけではないのですが

やはり会社のホームページすらないというのは、怪しいのかなと疑ってしまう状況ではないでしょうか。


SHリサーチが怪しい理由

上記にも書いた内容に加えて、SHリサーチが怪しい理由として


  • 会社の所在がわからない
  • 非通知で電話をかけてくる
  • 最初の質問で郵便番号の入力を求められる



といったことが挙げられます。

SNSでは「非通知で郵便番号の入力を求められたことに不安を感じた」という投稿が多かったです。


世論調査の名目で、SHリサーチってとこから非通知で電話きたんだけど、ビビって切っちゃった。。郵便番号を入力してっていってたし、本物じゃないよね?



衆議院世論調査 SHリサーチとか言うのから非通知で電話かかってきた…世論調査か!やらなきゃ!と思い、調査のために郵便番号入力しろって言われて、寝ぼけたまま郵便番号入力した瞬間「あ、これヤバいやつだ」って目覚めて速攻切ったけど大丈夫だろうか…




内閣府やNHKの公式ホームページを見ると、世論調査時に収集する内容は「年齢、性別、職業など」とあります(自動音声ではなく、オペレーターによる電話調査も含む)。

それ以上の個人情報は聞かないと書かれているのですが

仮に衆議院選挙に関する調査だとして、郵便番号の入力は本当に必要なのでしょうか?

ちなみに調査が行われる時間帯として、22時ごろに電話がかかってきた例もあるようです。

人によっては、ちょっと迷惑な時間帯になると思うのですが・・・。



夜中に世論調査の電話 携帯電話に非通知でSHリサーチを名乗る自動音声の電話がかかってきましたが いままでこんな形で世論調査なんかされたこと無いので非常に怪しいです ネットでSHリサーチを調べても該当する会社も見つけられず・・・途中で電話を切りましたが詐欺の一種でしょうか?

yahoo知恵袋より



ちなみに、日経リサーチの場合は原則として「朝は9:00に開始。夜は21:30に終了」とのことです。

個人的には、21時半でも十分遅いと思いますが、いろんな生活スタイルの人がいると思うので仕方ないことなのでしょうか・・・。


SHリサーチによる調査内容は?

SHリサーチからかかってきた電話で、どんなことが聞かれるのかも調べてみました。

実際に「衆議院選挙に関する世論調査」の電話に応答した人がSNSに投稿されていた内容をピックアップしています。


SHリサーチというところから世論調査の電話がかかってきた。すべて音声ガイダンスの質問。衆議院選投票に行くか?誰に投票するか?など。



世論調査の電話がきた!「SHリサーチ」を名乗っていました。自動音声で以下を聞かれました。

・投票に行くか

・居住地の郵便番号(これで選挙区を判別)

・小選挙区投票先(立候補予定者名読み上げ)

・比例投票先(政党名読み上げ)

・内閣への支持

・日頃の支持政党

・性別

・年齢




最初に郵便番号の入力を求められる理由は、立候補予定者の名前を読み上げるためのようです。

ガイダンスが始まる最初の時点で「質問は〇個程度で、次の質問で候補者名を挙げるのに郵便番号が必要です」という案内があれば、不審に思う気持ちは薄れますよね。

非通知設定にしているのも何か理由があるのかもしれませんが、これだとみんなが怪しいと思って電話を切ってしまうので、世論調査の意味があまりないように感じます。


結論:SHリサーチは信用できるのか?

SHリサーチによる「衆議院選挙に関する世論調査」の信用度は、現時点では何とも言えない状態です。

自動音声による世論調査自体は怪しくないのですが

会社概要がインターネットでも探せない以上、怪しくないとは言い切れないですね。


「Google トレンド」というツールを使って調べてみると

2017年ごろにもSHリサーチによる世論調査が行われていたようです。






前回の衆議院議員総選挙は、平成29(西暦2017)年10月22日でした。

そう考えると、少なくとも2017年時点からSHリサーチという組織は存在していて、世論調査を行っていた可能性はありますね。

なお、今回は衆議院が2021年10月21日に任期満了日を迎えるため

この時期に調査が行われることは妥当だと言えます。



非通知&自動音声の電話への対処方法は?

現時点では、SHリサーチが信頼できる企業であるとは言い切れません。

本当に世論調査を行っている可能性は捨てきれませんが、基本的には非通知の電話には出ないことが一番安全だと思われます。

SNSで挙げられていた調査内容の質問項目自体は特に怪しいものではなさそうなので

知らずに答えてしまったからといって、支払いが生じたり、不審な郵送物が届くことはなさそうです。

しかし、NHKや日経リサーチのホームページによると世論調査と偽って、個人情報を聞き出そうとしたりするケースもあるとか・・・。

今回のSHリサーチに限らず、氏名、生年月日、住所の詳細、資産状況など個人を特定できる情報の入力を求められるときは、怪しいと判断して電話を切るしかないですね。



まとめ

以上、非通知&自動音声でかかってくる世論調査(SHリサーチ)は怪しいのか?どんなことを聞かれるのか?対処方法などについて書いてみました。

中には自動音声で世論調査を行うこと自体に抵抗を感じている人も多いようです。

ただ、今の世界情勢を考えた時に

  • 外出を控えている人が多い
  • コールセンターに勤務する人たちの職場環境の変化(密にならないような対策)



上記のような結果、自動音声による調査が進むこと自体は、悪いことではないと思います。

ただ、答える側も安心して回答しても大丈夫という情報がないと

詐欺ではないかと疑ってしまうものですよね。

SHリサーチが信頼できる会社であるとなんらかの形で示してもらえれば、もっと回答数も上がるのではないでしょうか。





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